ぎゅっとして

なんだか、寂しそうに見えるその姿に、胸が締め付けられた。


もしかしたら・・・・・


慧は、あまり家族と過ごしたことがないのかもしれないと、このときなんとなく感じたのだった・・・・・。



「あ、藤村が見える」


ゴンドラの窓から下を見てみると、藤村がキョロキョロしながら歩いているのが見えた。


美玖たちもどこかへ行ってしまったのか、姿が見えなかった。


なんだかちょっとかわいそうな気もするなあ。


なんて。


「・・・・・気になる?」


「え?」


慧の方を見ると、じっとあたしのことを見つめていて・・・・・


思わず何も言えなくなってしまう。