ぎゅっとして

「―――パスポートの取り方とか、わからないんじゃないかと思って」


慧の言葉に、あたしはホッと息をついた。


美玖は相馬君が来て2人で違うテーブルに移っていた。


「あ、うん、わからない」


「そういうの、ちゃんと教えてやれって母さんに言われて」


「そうなんだ」


―――良かった。さっきの話、聞かれてなかった・・・・・。


「―――で、高校の時の彼氏がどうしたって?」


・・・・・き、聞いてたんだ・・・・・。


「べ、別に何でもないよ」


「ふーん・・・・・」