ぎゅっとして

「えっと・・・・・あたし、知らなかったから・・・・・ごめん、もしかして言っちゃいけなかった?」


触れちゃいけないところに触れちゃったみたいな気がして、あたしは謝った。


すると、慧がちらりとあたしに視線を向け・・・・・ふっと微笑んだ。


その笑顔はすごく優しくて・・・・・・


あたしの胸が高鳴った。


「別に、隠してるわけじゃないから。ただ・・・・・ほとんど家にいない人だし、あの人のこと聞かれても、俺は答えられないよ」


「あ、別に・・・・・聞かないよ。ただ、あたしがジュエリーデザイナー目指すきっかけになった人だから、びっくりしたの」


「へえ。きっかけか・・・・・」


ふと、目を伏せて考え込むような表情をする。