「ええ。優衣さんは本当に素敵な女の子だし、無理にあなたを連れていって、彼女に恨まれるのは悲しいし」


「恨むなんて―――」


「それに、将来あなたたちの子供が生まれることを考えたら、とても楽しみになってしまって」


うふふ、と莉緒さんが楽しそうに笑うのを、あたしたちはぎょっとして見た。


「こ、子供?」


「母さん!」


「あら、2人とも赤くなって、可愛いわね」


あたしは何も言えず―――


ちらりと見た慧の顔も、真っ赤になっていた・・・・・。