ぎゅっとして

それは、姉と杉浦さんの結婚の話がでてからの出来事をことこまかに綴ったものだった。


姉らしく、好きな人と結婚できる喜びの反面、家族を心配する気持ちが綴られていた。


働く両親のこと、あたしや、まだ小学生だった章のこと。


新しい生活を始めることに対する期待と不安。


毎日の小さな喜びとちょっとしたハプニングや失敗、そしてたくさんの楽しみ。


まるで昨日のことのように思い出す姉がいた頃の日々。


懐かしさに目頭が熱くなる。


杉浦さんは、日記を読むあたしの姿をじっと見つめていた。


ふと、あたしは日記の後ろの方のページを捲ってみた。


結婚式の直前、何があったのか。


もしかしたらこれには書いてあるかもしれない。


どうして姉が、自ら命を絶たなければならなかったのか。


ずっとわからなかったその謎を、あたしは解きたかった・・・・・。