ぎゅっとして

「それは良いですけど・・・・・。あたしに、何か用事ですか?」


「実は・・・・・君に見せたいものがあるんだ」


「見せたいもの?」


「ああ。君のお姉さんの遺品なんだけど」


その言葉に、あたしは目を見開いた。


―――お姉ちゃんの、遺品・・・・・?


「遺品て、どういうことですか?あの時、姉の遺品は全て家で引き取ったはずじ
ゃ・・・・・」


あたしの言葉に、杉浦さんはちょっと笑った。


「僕が彼女から預かった物があるんだよ。ずっと忘れてて・・・・・。こないだ
いろいろ整理してたら見つけてね。君が、見たいんじゃないかと思ったんだけど
・・・・・」


「もちろん、見たいです。でも、両親に・・・・・」


「もちろん伝えようと思ったよ。でも何か言うより先に電話を切られてしまって
・・・・・。どうかな。君だけでも見に来ないか?」