「どうして・・・・・。あたしは関係ないのに・・・・・」


慧はしばらく考えるように下を向いていたけど、一つ息をつくと、あたしの方を
見た。


「とりあえず、帰るか。ちゃんと送ってくれって頼まれたし」


「あ、うん。そうだね」


なんとなくまだ引っかかってはいるけれど。


これ以上考えても仕方がないので、あたしも頷き帰ることにした。


慧が、あたしの手をとってくれる。


あたしの胸がドキンと音をたてる。


まだこういうことに慣れなくて、触れる度に緊張してしまう。


慧は、何も言わずに一緒にいてくれるけど・・・・・


一緒にいるのが本当にあたしでいいのかなって、思う時があるよ・・・・・