マルス国の王の城には大きな門がある


そこには門番


二人の人影が近づいてくる

クリークとエンだ


「・・・クリーク様・・・?」


門番達にざわめきが走る
彼女が、帰ってきたのか
あれは本当に彼女なのか

けれどそれよりも喜びが勝る


「ただいま」


わぁっと歓喜に包まれた


悪とも云われる戦闘国からは想像出来ない光景にエンは驚く

一人の兵士がエンに気付いた


「クリーク様、そちらの方は?」

「使用人の知り合いらしい。会いたいというから連れて来た」

ただ単調にクリークは言った


「そうですか!今城内に連絡をとります!!」


ただいま

その言葉に悪ノ城の兵士は歓喜した

それは全て彼女だから