「あ、ちゃんと会えたんだ!」
稚葉は無邪気に言った。

「りなちゃんさっきぶり♪拓馬お疲れ、ありがと☆」
章大くんがそう言うと拓馬くんは、おぅ、小さく呟いた。

皆も夕飯がまだだったから近くにあったファミレスに入った。

やっと明るくなり、私の服裝を見た稚葉は珍しいとでも言うように目を見開いた。
「りな!珍しいじゃん!麻奈みたいな恰好すんの!」
「なんとなく、ね…☆」
精一杯笑ったつもりだったけどちゃんと笑えていたのかは分からなかった。

章大くんは拓馬くんとなにやら話していた。

「稚葉!りなちゃん、明日は土曜日です!…という事で拓馬ん家泊まんない?」

私たちは?って顔を見合わせた。でも稚葉はすぐ笑顔になり、私はいいけど…と私の顔を覗き込んできた。