失恋パーティーが終わっても、クリスマスが終わっても、年を越しても何も変わらなかった。

自暴自棄になった私以外は、全て。何も変わらなかった。


「よっ、すず☆」
誰かな?なんて、私の事を今頃“すず”なんて呼ぶ奴はアイツしかいない。

「おぅ、こま♪どした?」
話しかけてきたのは小学生の時からの友達“駒沢悠子”。

「鈴木梨那様〜!梨那様の理想にぴったりの人がいましたッ!!」
ふざけ調子で言ってくるのも憎めない、掴み所のない変な子だよなぁ、とつくづく思う。

話題が気になった。でも私の理想の人なんてきっと…、絶対いないと思う。
それに今恋をしても、同じ事が繰り返されるだけだし…。

「あぁ、今恋休み中だから〜…興味ないんだわ。」
ごめんね〜、と軽く手を合わせる。
そっかぁ、とつまんなそうな声が聞こえてきた。

「ってか、日曜遊ぼうゼィ☆」なんて気晴らしに調子のって、語尾に星マークまで付けて誘ってみる。
もちろん
いぃよ、と返事がくるのを知っているから。