先生と仲良く(?)なってからというもの、休憩時間は理科室に入り浸った。
そばにいられるだけで幸せだった。
理科室に行くたび先生が近くなる気がした。




―――ある休日―

「今日は〜雑誌の〜発売ッ日〜〜♪」
「またあほな歌つくってる…」
変な鼻歌を歌うあたしに呆れるこま。
こんな事はよくある。
「だって、雑誌楽しみにしてたんだもん!だから…しょうがない☆」
「…ばかだねぇ……人前で恥ずかしい」
「なにか文句でも…?」
と言い合いをしていたら前から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「優子ちゃん、梨那ちゃん!」
「…あっ…亜子先輩!」
「久しぶり〜!元気…そうだね!」
亜子先輩はもう可愛くてかっこよくって優しくて…改めて憧れちゃう。
「梨那ちゃん!そういえば、今原と最近よく話すらしいね☆」
「えっ…なんで…?」
なんで知ってるんだろう。と顔に出てたみたいで亜子先輩が微笑みながら言う。
「今原が『ようちゃんって呼ばれてる』って話してたよ!」
「あっ、あぁ…!!」
そういえばようちゃんは、亜子先輩の学校にも行ってるんだった。