『央一』と書かれた黒板を見て、首を傾げる。
「俺の名前はなんでしょう?」
と楽しげに聞いてきた。
「んー、おういち…?」
「ぶっぶー!正解は……よういち、だよ♪」
いかにも、してやったりっていう笑顔に私はときめいてしまった。
「すごぉ…漢字珍しいね!央一かぁ…うーん…よう……あっ!ようちゃん!!」
「…何が?」
「先生のあだ名!ようちゃんね☆」
そう言って私は先生を見ると、先生に頭を小突かれた。
「まったく、今時の中学生は先生の事からかって…。」
とおじさん臭く言うようちゃんに笑いが出た。








「ねぇ、ようちゃんの好きなタイプは?」
「色白美人!」
「そ、即答ですか!」
笑いながら私は考えた。
色白美人……私の近くにいるような…。
その時は思い出せなかった。


そして先生と笑いながら話してるとあっという間に昼休みは終わってしまった。