一時間もしないうちに慎二が帰ってきた。 「おぅ、瑞穂来てたのか!ただいま」 そう言って私を抱き寄せた。 私の大好きな慎二の腕のなか…この腕から出たくない思いを打ち消す努力をする。 しんじ… だいすき… 「……おかえり」 慎二は私から離れて部屋着に着替えだす。 今なら慎二の顔を見ないではなせる。