『はぁ~…』 思わず溜め息が溢れた。 『柚木ちゃんて…バカ?』 呆れた顔で柚木ちゃんを見る。 「バカ?んな失礼な! だって修司が彼女なんて要らないって言うから…」 はぁ~と、また溜め息が出た。 『確かに言ったよ? だからってなんでそっちになるんだよ。 俺には…いんの。』 「何が?」 不思議そうに柚木ちゃんが首を傾げる。 俺は髪の毛を掻き、うなる。 『あの…その…好きな人が、だよ』