「じゃ、また明日ね」
柚木ちゃんは厳しい表情を解くとニッコリ笑い、俺の部屋を出て行った。
俺はおぼつかない足取りでソファに倒れ込む。
『…………やべぇ…』
思わず独り言
もし、
「嫌いだよ」
なんて言われていたら俺は今ごろどうしていただろう。
って…んなこと言うワケないか。
柚木ちゃんは俺の先生だもんな。
もし本当に嫌いだとしても嫌い、なんて言えるワケないか。
俺は…生徒
柚木ちゃんは…教師
だもんな…
切ないようで切なくない。
そんな関係。
卒業するまでは…このまんまなのか。
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