「ね?修司?」


ふくらんでいく餅をジッと見つめている柚木ちゃん。



『ん?』


「あのね、修司と話したときからずーっと考えてたんだ」


『何を?』


手元から柚木ちゃんへと視線をずらす。

そうすると柚木ちゃんは俺を見ていて。


視線が交わった。



「やっぱりね、あたし…新しい学校に行こうと思うの」