その日の夜。
仲直りしてテンションが上がったはずなのに、今日の数学の時間のせいでテンションがどん底の俺。
そんな俺はカレーを煮込んでいる最中。
料理なんてする気分なんかじゃなかった。
だけどもらったお金は底を尽きそうで。
冷蔵庫の中はカレーくらいしか作れそうもなくって。
仕方なく、カレーを作ることにした。
もうかれこれ1時間くらい煮込んでいる。
あと、1時間煮込めばかなりうまいカレーができるとふんでいる。
テレビでも見るか、と思いソファに倒れ込む。
そしてテレビの電源がつくと同時に
【ピーンポーン】
と、インターホンが鳴る。
なんかの勧誘?
にしては、時間が遅すぎるか。
あ、あれだ。
宅配便。
この間ネットでうまそうなプリンを頼んだんだった。
実は俺、甘党で。
キャラじゃないことくらい分かってるが甘い物が好きなんだ。
はやる気持ちを抑え、玄関へ行く。
『はーい』


