『ホントお前って罪なヤツだな』 さっきのとぼけ顔。 周りの女子が騒いでるじゃねぇか。 そんなことにも気づかないなんて。 『え?なんで? 俺…なんかやった?』 またとぼけ顔。 さすがにここまで来ると自覚があってやってるのかと思うじゃん。 『もういいよ。 お前に話しても通用しないし』 今度は不満顔の新。 はいはい。 もういいって。 それ以上表情変えると女子がマジでぶっ倒れる。 俺はそんなことを思いながら前を向いた。 「ね、春谷」