それから、次の日の朝方まで飲んだくれて最後には俺以外の3人は寝ちゃって。
俺は呆れながら3人に毛布をかけた。
そのとき加奈さんと新はお互いのほうを向き合いながら寝ていて。
2人がどんな話をしていたかは分からない。
ただ、起きたときの新の興奮を見ると相当いい感じだったらしい。
そして。
『修司ぃ…
俺、どうしよぉ…』
今日は大晦日。
ちなみにそろそろ木下姉妹が揃ってうちにやってくる。
クリスマスパーティーをやったとき、カウントダウン4人でやろう!と、加奈さんが提案したんだ。
見事に実現した。
さすが加奈さんだ。
有言実行。
【ピーンポーン】
インターフォンが鳴った瞬間、新の体が大袈裟にビクッと反応した。
何ビビってんだよ。
俺は笑いをかみ殺してドアを開ける。
「修司!今日もいろいろ迷惑かけると思うけど勘弁してね~」
加奈さんはそう言いながら奥に新の姿を見つけ、またすぐにじゃれ合い始める。
「はい、これ。
今日はいっぱい料理作ろう!
あたしも手伝うからさ!」
柚木ちゃんはそう言って大量の食材と、大量の飲み物を俺に差し出した。


