『こんなもんでいい?』


歩いて5分ほどのコンビニ。

カゴの中にはお酒や、ジュース、それにお菓子なんかも入っている。



「十分だと思うよ!」

鼻の頭を赤くした柚木ちゃんはニコッと笑う。



「お金、払うね」

そう言って財布を取り出そうとした柚木ちゃんを制する。



『いいよ。

メシ代、加奈さんに出して貰ったから。


これくらい俺が払う』


何か言いたそうな柚木ちゃんをスルーしてレジに立った。


無事に会計を済ませる。



「袋、持つよ」


そう言って俺から袋を奪おうとする柚木ちゃん。



『いいって。

こういうの、男の仕事だろ』


俺の言葉を聞いた柚木ちゃんはなぜか笑った。



『なんで笑うんだよ?』


「なんか、修司ってやっぱり男の人なんだなぁーって思って」