『1年生の春谷修司くん

至急、職員室柴田まで来てください』



学祭の次の日。


俺と千絵先輩は仕事をサボったのがバレ、瑠李先輩にこってりしぼられていたときだった。

まさかの校内放送での呼び出し。


チラッと千絵先輩のほうを見ると目が合う。

そしてほんのりと頬を染め、ふっと笑う千絵先輩。


なんだ…今の顔。

幸せ丸出しじゃないか。



『じゃ、失礼します!呼び出しかかったんで!』


俺は不満そうな瑠李先輩に頭を下げて生徒会室を出た。



いつかは呼び出されるだろうと思ってた。

でもまさか次の日に呼び出されるとは予想以上の早さだ。



まあでもタイミング的にはナイスだ。

瑠李先輩、怖すぎる。


千絵先輩のせいにできるワケもなく、俺も同罪。

まあ当たり前の話だけど。



心の中で独り言を呟きながら職員室のドアを開けた。





『失礼しまーす』