「やっほー! これだから生徒会はいいんだよね~」 そう言って鍵をクルクル回す千絵先輩。 「はああああー!! 屋上サイコー!」 ここはうちの学校の屋上。 ちなみに千絵先輩が持ってるのは屋上の鍵。 屋上は生徒の出入りを禁止している。 でも生徒会室にはスペアの屋上の鍵がある。 それを勝手に拝借してここにきた。 「ね?修司はさ」 さっき自販機で買ったミルクティーを一口飲むと千絵先輩は口を開く。 「好きな人、いる?」 好きな人…? 突然、どうしたんだろう。 「あたしは…いるんだぁ」