『まあいい。

とりあえず昨日の分を今すぐやれ。


今すぐ、だ!』


瑠李先輩はそう言って生徒会長室へ入って行った。


気まずい沈黙が生徒会室に流れる。




「昨日は…その…ホントにごめんなさい!」


その沈黙を破ったのは新田先輩だった。




「みんなに仕事押しつけちゃってごめんなさい!

今日はみんなの分、あたしがやるから…!」


あまりの必死さに呆気にとられる。



『あの新田先輩』


頭を下げたまま動かなくなった新田先輩に声をかける。



『みんなでやりましょうよ。

そうすれば早く終わりますし。


それに…別に怒ってないですから』


そう言うと新田先輩は顔を上げた。



「ありがとう!春谷くん!!」