そ、そんなことぉ?!


「いいよ、全然

なんだぁ…そんなことで許してもらえるんだ、よかった」


柚木ちゃんは満面の笑みで。

そして、そのまま自分の部屋へ入っていこうとする。



『ちょっ待てよ』

反射的に腕を掴む俺。



「ん?どうしたの、修司」



『……いや、なんでもない』



なんだ?今のは。

ちょっと上目遣いで『修司』って。


俺を誘惑してるワケ?


俺は柚木ちゃんの腕を掴んだ右手を見つめる。

心臓はバクバクとうるさい。



柚木ちゃん…罪の意識、持ってくれねぇかなぁ…