2日後。



「おっはよー!修司!」

ドアを開けると通路に柚木ちゃんがいて。




『はよ』

俺は素っ気なく答える。


恥ずかしいっていうか、

気まずいっいうか…


でもそれは俺だけが思っていたようで



「ほら、元気出さないと!

風邪、治ったんでしょ?」


柚木ちゃんは至っていつも通り。



加奈さん、やっぱり柚木ちゃんは俺のことただの生徒くらいにしか思ってないみたいですよ…



「じゃ、私行くね!

職員会議遅れるとマズイから」


柚木ちゃんは俺に手を振って通路を走って行く。

次第に柚木ちゃんの姿は小さくなった。



『って…ゴミ、忘れてんじゃん』


ドアの前に置きっぱなしのゴミ。


俺は1度大きな溜め息をついて木下姉妹のゴミも持った。



もうちょっとしっかりしてくれよ…柚木ちゃん。