快をみると悲しそうな顔をしていた



あたしはそんな顔をさせたいんじゃない.....



どうしてこんなことを口走ってしまうんだろう



自分に嫌気がさしてため息をついた



────それが間違いだった




「チサキは俺の事が嫌いなんだよね....ため息までついて.....


ごめん。俺がチサキにそんな顔をさせてるんだね」


そういって快はもう一度ごめんと呟いて行ってしまった



違うっ!!!違うの快っ!!!



そう心で思っても声に出せない



走って快を追いかければいいのに



体がいうことを聞かない



あたしはまるで金縛りにあったかのようにその場にただ立っていた...



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