案の定。香は、テンパっていた…… 懐かしいからか? 手紙返すの面倒くさくなってたことに 罪の意識を感じたから? それとも 俺が少しでもかっこいい男に近づけるように努力したから…? ……そうだったら、いいのにな。 そしたら──…、 俺は香を今すぐにさらってやれるのに、 ……そんなの、あるわけないか。 所詮、香だしな…… あ〜ぁ……、 俺、なんで香のこと 好きになっちゃったんだろう……