HRが終盤に差し掛かったころ。



「はよーございます☆遅れてすんません☆」



里紅が入ってきた。



よかった、休みじゃなかった。
ホッと一息。



…何で安心してるんだろう。



「おっせーよ!里紅ー」



啓典や他の男子が里紅を囃し立てる。



「わりぃ、寝坊した☆」



「おぃー」



里紅はクラスの人気者。
王子様。


もう、ファンクラブがあるとかないとか…?