「あん時も言っただろ?

最後は愛姫の努力次第だって。」



椅子に座っているあたしより体制が低くなるように、里紅もしゃがみ、さらにあたしの両手を握る。



ああ、不思議だ。

里紅の言葉は、魔法のように私に勇気を与えてくれる。



「そぉそぉ♪愛姫は十分可愛いから大丈夫だよ♪


あと、愛姫。
今日から住吉先輩じゃなくて直斗先輩ね?いい?」



「は、はあ」



すみ…じゃなくて直斗先輩って…天然なの?
計ってるの?



そんな言葉言われて嬉しくない女子はいないよ…。



そして爽やかスマイルが降ってくる。



何人の女の子を夢中にさせたんだ!

この笑顔で…!