しーん…



「……ったわ」



「え?」



「わかったわ!愛姫ちゃんに、全面協力するわ!」



女の人が立ち上がっていった。
私は驚いて、涙ぐんでいた目で人を見つめた。



「おぉ♪俺も協力するぜ♪」




そして、女の人は私の前に来てしゃがみこみ、手を握った。




「大丈夫よ、愛姫ちゃん。

あなたの思い、この何でも部がしっかりと受け入れたからね!!」



優しい言葉に、涙が出た。



「泣かないのー!」



「ご、めなさ…!
人に、こんな風に優しくされるの、初めてで…!!」



泣き続けていると、三人が私をやさしく見つめてくれていた。
男の人は頭をなでてくれていて、女の人は私を抱きしめて、背中をなでてくれていた。



「じゃあ、愛姫に入部してもらおうよ。そっちの方がサポートしやすい!」



「そうね♪愛姫ちゃん、何でも部に入らない?」



涙ぐんでいた顔を上げて、私はできる限りの明るい声で答えた。
私の答えはもちろん…



「入ります!!」



私が可愛くなりたくてたどり着いたのは、



“何でも部”、という部活でした。