ガラガラッ



「はぁっ…はぁっ…」



大分急いで走ったから、髪形も顔も、酷いことになっているはずだ。




「…おっ♪お客さん1人目♪」



私は俯いてた顔を上げた。
息を整えて、髪形もついでに治す。
そして、口を開いた。



「私っ…あの…!」



「愛姫!?」



教室の中にあった椅子に座っているのは、今日会ったばかりの男の子。



「え…里紅!?」



里紅にも、悩みなどがあるのだろうか?
こんな、完璧そうな人に。



「おぉー♪里紅の知り合いか♪じゃあ相談料はタダでいいよ」



と言って、もう一人いた男の人は紙に何か書いた。