激情型お姉さん ナツコ

ナツコは天井をみつめた。


「京子、こんな奴に…。
悔しかっただろうね!
こんなことくらいしかできない私を許してね…」



やがて
静まり返った食堂に
失笑する声が聞こえた。



(そうよ、みんな私を
笑えばいいわ。
クビは確定!
でもこんなクビなら
大歓迎よ。


それにしてもいい音したわ。
パシーンだもんね。
その後、バサッよ。

ん?バサッて何だ?)


ナツコは不思議な音がしたなあと思いながら、
バカ野主任に目をやった。



「あ…頭…、あれ?」


萩野主任の足元には、多分、頭にのっていたであろう毛の生えた物体がある…




かつらだったんだ…。