激情型お姉さん ナツコ

萩野主任がナツコの前にきた。



「確認するわ。
あなたは化粧品売場のバカ野しゅ…、
いえ、は・ぎ・の主任でよろしかったかしら。」



「いかにも。」



二人の会話は食堂に集まった全員が聞いていた。



「もうひとつ確認するわ。
あなた、私の大事な京子を
3日間に渡って業務終了後、セクハラをしましたね!」



「はっはっは。何を根拠にそんなことを?
…名誉毀損だよ。」



そういうと萩野主任は
ナツコの耳元でこう囁いた。



「主任の私に恥をかかせて、ただですむと思ってるのか?
せっかく入った会社だろう?」


ナツコは呟くように言った。



「それが弱みとでも思ってるわけ?
クビが恐くて友だちが守れるかっ!」



ナツコの中で何かが爆発した。



「根拠だと…?
根拠ってのはな、友だちだってだけで
十分なんだよっ!」



そう叫ぶとナツコは履いていたスリッパを右手に持ち、テーブルの上に立った。




その途端…



パシーンッ



バサッ



ナツコはスリッパを持った手に
満身の力をこめ、
萩野主任の頭を目掛けて
振り下ろしたのだった…