後ろから砂を蹴る音がする。 レイが離れてく・・ バッと振り返ると、すでに遠くへ消えていくレイの背中が見えた。 このくらい遠いんだよ。 幼馴染だったはずなのに・・ 実際は、こんなにも遠いんだよ。 「・・・っ」 あたしは声なく泣いた。 雪が降り続ける。 まるで、またレイへの気持ちが積もっていくみたいに。 雪の冷たさが、さっきのレイの言葉のように 冷たかった。