「おい、ちょっ……待てよ!」 後ろから声が聞こえる。 気づかないふり―― 駄目だ。 忘れるんだ。 普通に接することができないのなら、 あたしはもうレイとは話さない。 仲良く なんてしない。 期待持たせることしないでほしい。 今もこうやって追いかけてくる。 期待させないでほしい。 なんならいっそのこと 強く突き放して……―――