冬物語



「あ、ハルとキミきた!」


あたしたちに気付いたユイが手を振ってくる。



「お前またキミの手掴んどるし。」


ソウの視線の先にはあたしとハルの繋がれた手。



「ちゃ、ちゃうし!キミがすぐどっか行くではぐれやんようにや!」



「とかなんとか言っちゃって~。結局は繋ぎたいだけちゃうん?笑」


ハルの否定も虚しく、ハルはユイコにからかわれていた。









教室に戻ると、丁度チャイムが鳴って、三宅先生が教室に入ってきた。



「部活紹介のプリント配るで、よう見といてな。」



部活か…



「なぁ、キミは何に入るん?」


え…



あたし、入んなきゃ駄目かなぁ。


中学のときも帰宅部で、ほとんど人とのコミュニケーションを避けてきた。




「なぁ、決まってないならさ、うちとサッカー部のマネージャーやらへん?」




「!」


えっ サッカー部の?!





「うち、小学校んときからやっとるんさ。けっこう大変やけど、応援するときめっちゃ盛り上がれんで。笑」



ユイはきっと、本当に楽しかったんだと思う。



でもそれは、正々堂々と応援できていたから。




「…。」



「おっ、キミサッカー部のマネージャー?ほんじゃあ俺むっちゃ頑張る!」


あたしが悩んで俯いていると、壁に背中を預けて後ろを向くハルと目が合う。