「ふむっ!?」
いきなり入ってきたそれに、私の言葉は遮られた。
そして途端に口の中に広がるカスタードの甘い触感。
あ、おいしい……。
その美味しさに感動して、無理矢理口につっこまれたことなんか忘れて味わった。
「オイ、楠」
「ふぇ?」
しかしそれも佐倉先生の声で邪魔される。
先生はスッと指を私の目の前に持ってきた。
男の人にしては細い、ゴツゴツと骨張った指。
その親指と人差し指にはカスタードらしきものが付いていた。
多分私の口につっこんだ時に付いたんだろう。
もぐもぐしながら、ぼんやりそう悟った。
だけど、次に佐倉先生の放った一言に耳を疑った。
「舐めろ」
……はい?

