すると先生はシュークリームをひとつ掴んで、私の目の前に差し出した。
「?」
佐倉先生の意図が分からない私は、頭にハテナマークを浮かべて首を捻る。
「あのー……」
「ん、ほら」
「え?」
更にハテナが増える私を先生は、おいでおいでと手で招いた。
誘われるがまま、ちょっと椅子を寄せて先生に近づいた。
「食べたいんだろ?」
「……」
目と鼻の先に、先生の持ったシュークリーム。
……嫌な予感がするのですが。
「……先生、まさか」
「口開けろ」
やっぱりか!!
と心の中で叫んだ。
つまり、佐倉先生が……食べ、させ、て……くれ、る?
ということですか!?
「じ、自分で食べます!」
「いいから口開けろ」
「よ、よくない!」
そりゃ友達同士となら、あーんって出来るけれど、相手は教師。しかも佐倉先生。
出来るわけない。
そう思って、それを言おうと口を開いた瞬間。
「むっ!?」
問答無用で口にシュークリームがつっこまれた。

