私はクラス表を見てからA組に咲月と一緒に向かった。





「はぁ~いい人いないかなぁ?」






私が呟くと咲月は溜息をついた。




「そんな都合よくいるわけないでしょう。そもそも恋愛にかまけている暇なんてあるの?成績は何位ですっけ?」





「うっ……」




咲月に冷たく言い放たれ私は凹む。咲月はどうしてこう現実味のあることしか言わないのかなぁ?




もう少し夢を見せてくれたっていいじゃないかぁ~。





「でもね、夢を見ているといつか現実で酷い目に遭うのよ。だったら現実を見ている方がまだショックは少なくすむでしょう?」




「うん…まぁ、そうなんだけど……―――ってまた勝手に人の心を読まないでよっ!!!!」





咲月はよく、というか何故か私の考えてることが分かる。




本人いわく、「考えてることが全部顔に出てるから」だってさ。


全然顔に出した覚えないのに~。





「また、『なんで思っていることが顔に出ているのか』考えてるでしょ?やっぱり分かりやすいわね」





「あっもうっ!!!また読まれた~!!」