彼に付いて来てもらった。


《金城さんは……

おそらく今晩が峠です。
もし、峠を越えたとしても植物状態です。
それが一週間続くかもしれないし、何十年続くかもしれません。

大変辛いですが、
このまま安楽死という選択もあります。》



そんなのダメだ。


お母さんを悲しませない。



あんな父を安楽死させる訳にはいかない。


安楽死なんて……



『母と相談してみますが、
私はこのまま見守っていくつもりです。』



たっぷりと見守ってあげます。


お父さん。