罪。愛。

『なぁ、どうなんだ』

嗚呼、今日も月が綺麗だ。

懐かしいような哀しいような…不思議な感情。

目を奪われる。

『月…月が綺麗だね。前園。』

今日は満月だ。

私は誰になんと思われようが関係ない。

離れるぐらいなら、最初から近寄らないで。

晴美だって、みんな。

『お前、泣いてるぞ。何があったんだ。』

彼が手を差し延べ、私に触れようとする。

また、記憶が…

『触らないでっ。』

彼も驚いているようだ。

こうやって友達も彼氏も居なくなる。

すべて、アイツのせい。