あたしがすきになった裕太郎は.
可愛くて.優しくて..
何よりも柔らかい表情にあたしは引かれたんだ。





けど今あたしに迫ってくる裕太郎は.全然優しい顔なんてしてない。





“キスを迫られる”


あたしにはとても恐ろしい行為なんだ。




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小学5年生




あたしには.家がすぐそばで親同士が高校時代の同級生で.仲のいい男の子がいた。


名前は純也。




純也くんとは学校から帰るといつも公園で遊んでたんだ。



その日も.公園でゲームをしていた。




「華南〜」


「なに〜?」


「華南.すきな人いるの?」


「急に何?(笑)」


「や.知りたいから」


「そーゆう純也くんは?
…あ、いるかぁ(笑)」


純也くんはモテる。
あたしは別にかっこいいとか思わないし.友達としか思わなかったけど。

当時クラスは別々だったあたしたち。

純也くんには.両想いとされている女の子がいた。
そのこの名前は梨那ちゃん。

可愛い。
お似合いだと思ってた。

別にそこに嫉妬やもやもやはないし.何よりも気にしてなかった。


「…梨那?」


「そーでしょ?」


「おれ.梨那のことすきじゃねーし」


「え?」


「おれすきな奴いるもん」


「ほんとっ?!誰っ?!」


「当ててみ〜」