その人は長身で、茶髪で所々オレンジのメッシュがはいっている。 「ねぇ、」 男子生徒はアタシの腕を引っ張って、 「はい。」 そう言って、手のひらに何かのせた。 「こ…れ…。」 「飴だよ。あーめッ♪」 またニッコリ爽やか笑顔。 「これで元気だしてね。」 じゃ、またね!と、言って帰ってしまった。