それから一週間後…


「朱鷺也くん♪」

「秋菜♪」


俺たちは久しぶりにデートをするはずだった。
でも…


「朱鷺也くん…私ねアメリカに明日行くの」

「は?!」

明日!?


「それでね朱鷺也くんに言いたいことあって」

「なに?」


「夢諦めないで」


「え?」


「なんで…秋菜が」

「お父さんに聞いたけど前からだいたいわかってたよ。だって私に朱鷺也くんが作ったネックレスくれた時の朱鷺也くん…本当に嬉しそうだった…」

秋菜…最初から…
そっか


「でも…」

「だから朱鷺也くんもイタリア行ってよ」

「本気で言ってんのか?!」

「私は本気だよ」



「少なくても5年は日本にいれないんだぜ?」

「うん…」

「ずっと離れ離れだぜ?」
「わかってるよ」
「ならっ!!」


「それでも夢を叶えてほしいから!!」


「え?」


「朱鷺也くんには頑張ってほしいの!!私、応援したいの!!」

「秋菜…」

「だから…っ…私…」

「わかった!!わかったから泣くなよっ!!」


「うぅ…;;」


俺は優しく
優しく

秋菜の肩を抱き寄せた。

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