やっと病院に着いた…。

「海風さん?大丈夫ですか?」

「先生っ」

「大丈夫です。軽い貧血ですから」


貧血?!


「なんだよっ…」

心配させやがって…。


なんだか気が抜けて
椅子にもたれかかった。



「よかった……」


「空崎くん!」

「はい…」

「秋菜、大丈夫みたいだから…そばにいてやってくれ」

「はい」


―バタン―


「秋菜…」

「…」
まだ…起きない‥か…。


秋菜の抱えてる不安てなに?

どうして俺に来るなって言ったんだよ?


なぁ…
俺…もう、秋菜のそばから離れたりしないから…

だから・・・
秋菜が抱えてる苦しみ全部を俺にくれよ。

そしたら俺は
秋菜を笑顔にして…
秋菜の隣で笑うから…。


俺はそれだけ…
秋菜が好きだから。




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