ё Otousan


「あれは俺が高校3生だったころ」


【今から22年年前】


「正也♪(マサヤ、俺のこと)」

「由奈…朝からテンション高すぎだろ;;」

「朝から高いといいことあるんだよ♪ほら、正也もしっかり♪」

俺にはあの時、
生涯を共にしようと誓った
由奈がいた。

由奈はとにかく明るくて
友達も多くて、
誰にでも好かれるやつだった。
でもその年の夏…



「ごめん…別れて」
「は?」

「私は正也とはもう付き合えない」
「なんだよっそれ!!」

俺は由奈の肩に手をかけ

「嘘だろ?」
ってつぶやいた。

けど、由奈は首を横に振るだけだった。

「正也…バイバイ、ありがとう」

あいつは、由奈は
泣きながら笑顔で確かにそう言ったんだ。

それを見た俺は
由奈を戻らせることもできたのに…

《行くなよ!!》
って…
言葉もかけれたのに

俺は・・・


どっちもやらなかった…。


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