「ほら、先生も小指出して」 差し出した僕の小指に、ゆっくりと先生の細い指が絡まる。 「約束」 「うん」 先生の大きな瞳に僕の顔が映る。 「じゃぁ、帰るよ。先生、ありがとう」 僕は先生から離れた。 「気をつけてね」 僕は玄関に向かった。 そして、ドアをあけようとした・・ その時だった。 ガチャ―・・ 先にドアが開いた。