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「はい」
公園のベンチに座っていると、さっきの彼女がハンカチを差し出し僕の隣に座った。
「まだ居たのかよ」
「ほら、涙拭きなよ」
「泣いてねぇよ」
「泣いてんじゃん!ほら、ハンカチ!」
強引に彼女は僕の手の中にハンカチを握らす。
「好きだったんだ」
「は?」
「あの女の人のこと」
「お前に関係ないだろ?うぜーんだよ!どっか行けよ!」
なんで僕は見知らぬ女と一緒にいるんだ。
「いいじゃん」
彼女は一言言うと笑った。
それからは沈黙が続いた。
だけどなぜが気分が安らげた。
多分、一人だったら色々考えて荒れていただろう。
もしかすると・・
“自殺”まで考えていたかもしれない。
僕はちらっと横を見た。
愛という女。
変な女と出会ったものだ。
僕は空を見上げた。
太陽が笑っていた。
