「この中は男1人だと、入れないんだよ?」
「は?嘘つくなよ?」
「嘘じゃないよ!ここは高級だから男女で来ないと入れてもらえないの!ほら、あそこに警備員が立ってるでしょ?」
彼女が指差す方向には、体型のいい男が2人立っている。
「まじかよ・・」
僕は肩を落とした。
「一緒に入ってあげようか?」
彼女はニッと笑うと僕の腕を掴み僕をビルの中に引っ張った。
・・まぁ、いいか。
「何処行ったんだ」
僕は先生を探した。
「ってか、手離せよ!」
「こうやっておかないと恋人みたいに見えないじゃん?」
「はぁ」
・・あ!居た!
僕はその場に立ち止まった。
