僕は先生を愛してます

だけど、しつこい女だ。


「じゃぁ、アドだけでも教えてよ。また逢いたいし」


・・僕は逢いたくない。


「うざいよ?」

「教えて!!」


何を言っても聞かない。


ウンザリしていると・・。


―あれ・・?



・・先生―・・?



遠く離れているけれど、わからないわけがない。


・・先生!


すぐにわかった。


あんな事をしておきながら、僕はまだ期待していた。



「あ・・」



だけど、そんな期待はすぐに壊されるんだ。


先生の隣には、婚約者らしい男が並んで歩いていた。


男らしい人で、頭の良さそうな顔つきをしている。


先生も嬉しそうに笑いながら・・腕なんか組んでいる。



「ねぇ!教えてよ!」


「ちょー、黙って!うるさい!」


僕は彼女を押しのけると先生たちを見つめた。